2017年新宿秋のミネラルフェア


2017年もどんどん過ぎていきますね。
ブログもずいぶんほったらかしにしております……。

恒例の秋の新宿ショー(東京国際ミネラル秋のフェア2017)に行ってきました!
初日の朝、開場して10分後くらいにのんびり入場。


まずは、入り口に近かった母岩さんへ。何人か知人の方をお見かけしましたが、それぞれに朝一番の戦いに挑んでいると思われるので、そっとしておきますね……。The 1さんが混んでいたので、先に奥へと進み、ホリさん、タケダさん、ペトロフさん……の隣のMcNailさんにはいつものお約束で近寄れず、あっ、天川クリスタルさんも出ているのですね。

一階で気になったのは、どこだったかな、今、ど忘れしましたがダイヤの原石。インドネシアのつぶつぶグレープカルセドニー、他のブースでも何カ所か見かけましたが、天川さんにもたくさん。かぐや姫水晶が少し。ペトロフさんのところにあった何かの遺物のような形の自然金。正方形のプラチナも予算があれば欲しかったです。The 1さんには共生の水晶など、可愛い石がいろいろで目移りします。

二階も奥のファインミネラルのショーケースとキーズさん以外ほとんど見ておりません。もすさん発見。なぜかザウルス君も現れる。だんだんかわいく見えてくるマジック。

そんなに力を入れて見ていないので、まじめなレポが書けないですね……。
追記)キーズさんに宝石質のフォスフォフィライトがありましたね。あと、一階にオパール化したベレムナイトの化石がありましたが、あれってイカの骨なんですね。知らなかった。


今月すでに、ヨーロッパ帰りを狙って、今年採れたフランスのファーデン水晶を買ってしまったので、やる気は少し低下してました。

ファーデンでクラスターになっているのがめずらしかったのと、最初の写真では分かりませんが、左のとは別にミニミニのファーデンもついてるんですよ!繊細。

この夏、コレクションを整理して、全体を見渡してみたんですが、まあ、どの石もそれなりに気に入っているのですが、やはり濃淡があることが分かりまして。
「一生の友としたい※」、「この石のために物語を書いてあげたい(あるいはこの石は物語を語ってくれそうな気がする)」くらいの、自分の中で最上位の石から、「この産地や形状やインクルージョンを一つは持っておきたかった。これはこれで気に入っている」くらいの石まで。
※もちろん、実際には一生じゃないだろうけど、そういう気持ちになれるくらいの石、ってことで。

そして、やはり、前者のような石をできるだけ厳選して集めていきたいなと、あらためて思ったのでした。回、同じことを言ってるようですが!!!
石を買った状況を思い出して分析してみたのですが、一番のお気に入りになる石は、必ずしも初日の午前中に買ったとはかぎらないし、価格もいろいろ。とはいえ、いいものはそれなりにしますけど。


私にとっては、一つの石にどれくらい愛着、自分との「つながり」を感じられるかが大事で、それは最初からプロフィールに書いているとおり、「縁の強さ」ということなのかな、とあらためて確認しました。

コレクションにはいろいろな集め方があると思うので、あくまでも個人的な方針です。


と、まあ、自分を整理するためにいろいろと書いていますが、今回の秋の新宿も、心に沁みるものがなければなければ何も買わなくてもいいな、と思っていたんですが、The 1さんで溶けアクアマリンの小さいものがキラキラしていて惹かれたので、いただきました。ちょっと前から蝕像系のキラキラが気になっていて、溶けアルプス水晶も欲しいし、あとヘリオドール、ゴシェナイトのエッチドタイプも欲しいんです。でも、値段はずいぶん違いますよね、同じベリルでも。


最後に二階で、以前少し見せてもらった、香港の鉱物同好会で出した写真集を購入。

この日、もう一つの楽しみはお昼ごはん。
西新宿に、台湾のルーロー飯と胡椒餅を食べられるお店があるということで、楽しみにしていたんです。突然無性に食べたくなって。
新宿中央公園を突っ切って、少し歩いたところにある『山珍居』さん。


「準台湾料理」と看板に書いてあるとおり、現地の空気を感じさせる、すごくいいお店でした。なぜ今まで知らなかった!

席の真上に「星新一」の色紙が飾ってあり、「……?」と思っていたんですが、ここは「日本SF作家クラブ発祥の地」だそうで。有名な漫画家の先生方も大ぜい御贔屓だったそうで。何もかも知らなかった。とりあえず、
【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】第三話:赤塚不二夫と新宿の名店「山珍居」
の漫画のリンクを貼っておきます。最後、すごくいい話だと思うんですが。

胡椒餅も買えました。持ち帰りのみ。台湾の夜市や台北駅の近くで焼きたてを売ってますよね~。懐かしい。胡椒味の肉入り焼きまんじゅう、いわゆる「総菜パン」かな。胡椒味の肉が「肉々しい」です。


これ中毒になるのよ、この味。
ちょっと、いやかなり脱線してすみません。

本当にもう帰るつもりで、良品週間の買い物などした後でドトールで休憩して、香港の鉱物写真集を開いて見ていました。装丁が豪華。


石や写真のレベルはいろいろなのですが、私が香港のハリウッドロードで通り過ぎてしまったファインミネラルギャラリーのオーナー、Sam Yungさんの石はすごいです。何このタンザナイト。

でも、いちばん面白いのは、皆さんが全員、顔写真つきで出ているところですね。日本人はシャイだから、こんなふうには絶対作らないでしょう。それぞれ、自分が石にはまったキッカケとか、職業は何、こういう石を集めている、などしっかり語られていて(英語はとても分かりやすいです)、それを読んでいたら、何だかこう……テンションが上がってしまいまして。

というのは、石の写真だけではなく、「この人が、こういう石を集めている」というのが、はっきりと分かるのが面白くて。中学生くらいの少年もコレクションを披露しているし、別のある方はきっと金属光沢がお好きなんだろうなー、とか。それに月一で交流していて、ときどきフィールド(中国本土かな?)にも採取に出かけるとか、すごいですね。
熱が伝わってきました。
あーみんな頑張ってるんだなーって(何を???)

そのうち、以前見ていいなと思っていた透明感あふれる中国産の蛍石を思い出してきて。
値段とか「蛍石だから」という理由で、理性でストップをかけていたけど、「なんか、やっぱあれ、欲しいなあ~」と強烈に思い始めて(笑)。
一生の友だちとして、愛着を感じられるかどうかといえば、確かにその価値がありそう。

テンションが上がるってこういうことで、新宿を歩き回って足も疲れていたのに、また戻って、買ってしまいました。
買い物は買った瞬間に成功だったか失敗だったか分かるというけど、今回は全く後悔なしです。
こういう「感じ」を一つひとつ覚えていくことで、本当に好みの石を厳選して買えるようになるんだろうな。
なかなか周囲に影響されるので難しいけど(とくに最近はSNSがあるし)、でも、いつでも自分に軸を戻していこう。

ただ、これによって、新橋のミネラルアート展に持って行く元手は、本当になくなってしまいました。あうう……(涙)


↑さっそくモニタの下に飾ったところ。
てきとーな蛍光灯ですが、したたる透明感。幸せ。

よく見ると、薄い緑色です。だから池の水みたい。ガーデンクォーツっぽくもある。


後ろにちっちゃい紫の斑点も入ってます。芸が細かい。

初日はいいお天気でしたね。


都知事を踏み台にしたこと…

忘れませんよ…?



さて、いろいろと話が飛びすぎましたが、おしまいです。
こんなところまで読んでくださって、ありがとうございます。
会場でお話できた皆様も、ありがとうございました。次は私は池袋ショーです。(名古屋の石フリマもすごそうだけど行けない)

コメント

  1. ファーデンがよろしおすなァ~♪
    関東圏の方が裏山でございます(汗)

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  2. ありがとうございます♪
    ファーデンクラスター、お気に入りです。関東はお財布大変ですよ〜。。

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