アウシュビッツ(怖いところではなかったです)



クラクフ近郊にある、負の世界遺産アウシュビッツ。

『シンドラーのリスト』と『ライフ・イズ・ビューティフル』を見て予習していきました。

『ライフ・~』は、前半コメディで、男の子は可愛いし、家族は幸せそうだし、北イタリアの街は美しいし。でも、お父さんがユダヤ人なので、ナチスがユダヤ人を絶滅収容所に送り込み始めたとき(イタリアはドイツの同盟国)、ママ以外は連れて行かれてしまう。イタリアの名家出身のママも後を追う。

家畜用の貨車に詰め込まれて、行先はアウシュビッツ、ビルケナウみたいな場所。最初に「選別」があって、老人、子ども、妊婦など労働力にならないと思われた人たちは、「シャワーを浴びるように」と言われて、密閉したガス室で殺される。

男の子はお父さんの機転で、自分がいる場所の残酷さを知らずに生きのびる。
「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点」
そして、最後の最後、「戦車だ! パパの言ったことは正しかったんだ」っていう男の子の無邪気さに、何度見ても泣いてしまう~。

ということで、アウシュビッツとビルケナウに行ったのですが、ツアーで行きたくない人は、パスしてクラクフ散策をしていてもよかったのですが、全員参加でした。

あくまで個人的な感想ですが、こういう場所は見る(知る)こと自体が供養では……と。
怖い場所という感じはなかったです。これを書いておきたかった。
花が売られていたりしましたが、これまでに大勢の人がこの場所で祈ってきたんだろうな、と思いました。そんな空気が流れている場所。

入り口のセキュリティは厳しく、正しいガイドなしには見て回ることはできないのですが、写真は自由に撮れ、みんなバシバシ撮影していて、特にどうということもなかったです。
私は最初だけカメラがSDカードを認識しなかったけど、あれは、偶然だからー!(確かにあまりない偶然だけど、いやな感じもなかったし、その後何事もなかったように元に戻った)

写真が撮れない場所は、ガス室と、亡くなった方の髪の毛(すごくたくさん)がある部屋だけでした。
おびただしい数のスーツケース(名前が書いてある。安心させるため「後で間違えないように名前を書いて」と指示した)、ブラシ類、くつ、子どもたちの服……ガス室も、死の壁も、ちゃんと丁寧に、見てきましたよ。

詳しくは旅行記で……いつ書くんだろう(以下は写真のみ、三枚)


ビルケナウのほうがとにかく広く感じました。
遠くに実際にユダヤ人たちを運んだ貨車があります。

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