シデライトがメイン? French Siderite and Quartz


Quartz with Siderite
Vizille, Isere, Rhone-Alpes, France
W42mm

ついこの間、代官山での戦利品。また母岩つきです。

アップで撮ると、いかにも「岩!」という、ゴツイ感じなのですが……。
実物は幅4センチ、上にちょこんとついているとても水晶も小さいので、結構かわいい「ミニ標本」。

古いラベルがついています。


Mindatのスレによると、このMichel Joutyという方は、もうお亡くなりになったとか……。

しかし、こうしてラベルが残っているのはうれしいことです!
「74400 CHAMONIX」って何ですかね?


水晶がよく見えるこの位置は、裏側なんだと思います。
整理番号シールが貼ってあるし(笑)。

メインはシデライト(菱鉄鉱)なんですかね。

『これだけは知っておきたい世界の鉱物50(松原聡・宮脇律郎)』によると、

・菱鉄鉱は、重要な鉄資源のひとつ。
・ふつう灰黄~黄褐色であるが、白色に近いもの、緑色味を帯びることもある。

・菱形六面体(しばしば結晶面が湾曲する)、柱状、犬牙状などの結晶形態をもつ。
・そのほか塊状、粒状、ぶどう状を示し、繊維状結晶が集まって球をつくることもある。(P.91)

色は赤っぽいんですけど……。
鉄が錆びてしまったのだろうか?

形は、菱形六面体(つぶれたサイコロ形)とやらか? そういわれれば、↓の写真、右側の車輪みたいになっているところ、湾曲して結晶しているようにも見えますが。


産地は、フランス、ローヌ=アルプ地方のIsere。

ちょっと検索したところ、このページの真ん中あたりにある、シデライトの大きな結晶の写真に似ているかもしれない。
http://www.treasuremountainmining.com/servlet/the-template/articles/Page?article=steMarie2013Show (2013年のサンマリーショーの記録らしい。英語)

フレンチ・シデライトとあって、産地もIsereまでは同じ。三十何年前の標本とある。こちらは大きくて、結晶もよく分かる立派なもの。色もチョコレート・ブラウンと書かれている。
まあ、普通の人が見れば、ただのゴツイ「岩」だが……。


横から見たところ。

反対側からみたほうがシデライトの結晶がよかったけど、ピントが合わなかった。


メインではないフレンチ・クォーツのほうを撮ってみる。

しつこく撮ってみる。


「きれいでかわいいもの」好きの自分としてはちょっと変わった戦利品でした。

しかし、松原先生のご本は初心者にも役に立ちますな!


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