2016年7月27日水曜日

天皇陛下の生前退位報道について

遅くなりましたが、やはり、今月いちばん(?)驚いたニュースだったので。

結局、宮内庁は否定していますが、大きく報道されましたし、誰もが本当に真剣に想像したのでは。

「数年前から、皇太子さまに皇位を譲渡する意向をごく近しい人たちに述べるようになった。皇后さまだけでなく、皇太子さま、秋篠宮さまにも伝えられているという」
「『定年制』というのは、やはり必要になってくると思います」(秋篠宮さま2011年発言)

など、複合的な情報に対し、否定の報道は「そうした事実はない」だけで、情報量の違いに違和感を感じてしまいました。子どもでなくても(内部で何かあったのかな~)と。

やはり、制度変更に関わることは「政治的な発言」になってしまうので、天皇陛下はそういうことはできないと……だとすると、今後も、本当の御心は出てこないかもしれませんね。公に明らかになるのは、かなり時間が経ってからになるのかも。ひょっとすると、お亡くなりになって何年も経過してから、ということもあり得ます。

ですので、今の時点では御心はまったく分からないのですが、もしも、仮に、そういった御心があったとしても、報道の後のマスコミの論調やTLを見るかぎりでは、かなり「前向き」といいますか、生前退位ということも決して不可能ではないのかな、という印象を、個人的には抱きました。
日本経済新聞の世論調査 天皇陛下の生前退位「認めるべき」77%

どちらにしても、歴代天皇のなかでも今上天皇ほど尊敬できる天皇はいらっしゃらない、その点は変わりません。(ま、歴史上の人のことは知らないけど)
「誠実」という言葉がふさわしいし、先の大戦の慰霊の旅といい、これほど長い期間、言葉と行動が一致しているなんて、政治家だったらありえない(笑)。
年齢による自分の間違いを率直に認めるということも、凡人にはできないことです。

あらためて考えると、天皇というのは人権の外にいる存在なのですね。
・職業選択の自由がない。
・居住地選択の自由がない。
・表現の自由も極端に制限されている。
(そして、現在の皇室典範では引退(天皇をやめる)こともできません。)
私たち日本人は、国の象徴のためにそういう存在を必要としているのですね。よいとか悪いということでなく、ただ現実にそうなっているだけですが。

そのために、八十二歳と八十一歳の老齢のご夫婦が、毎日お忙しく、公務を行ってくださっている……国の象徴のために、一つ一つ、真摯に。当たり前のことのようですが、そういった認識が広がっただけでも、今回の報道はある意味よかったのでは、と思いました。

私はスピリチュアルな人間なので、こういう特別なかたに生まれる魂は、生まれる前の段階で何らかの同意があったのだろう、などと考えますが、まあ、普通の人はそういう風には考えないでしょうから(笑)。
日本人として生まれてみたら、何億人かに一人は、自分は職業や住む場所を選ぶ自由がなく、国の象徴として、他の人たちに(死ぬ瞬間まで)必要とされていることに気がつく、そういうことですよね。

今すぐでなくても、このことの意味を、日本人はもっと考える日が来るのでは、そんな気がします。
繰り返しますが、現在がよいとか悪いということではないですし、現在の陛下は自由を制限されているというふうには決して考えていないと思いますし(これは勝手な憶測で申し訳ないですが……でも、東日本大震災の被災地やハンセン病患者の施設を訪ねられたご様子などを見れば分かるのではないかと)、いろいろな意見や懸念があることは分かりますが、ただ、50年後、100年後に生まれる日本人が何を考えるかは、今の私たちには分からないものです。

この先の議論を見守りたいと思いました。

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