ハイドロカーボン入り水晶
Quartz with Hydrocarbon
Waziristan, Pakistan
23mm * 18mm * 12mm
ハイドロカーボン(炭化水素)入りの両頭水晶です。
新宿ショーの小さな戦利品。
珍しいものでもないのに、なぜか、買っていました。
内部の黒いのが炭化水素、って何なのかよく分からないけど、そうなんだろう……と思ってます。
先週末は、映画(『風立ちぬ』)の感想を書きまくっていたんですが、
他人を説得するつもりはなくて(誰かに説得されるつもりもないですけど)、
自分の思ったことを正直に書いただけです。
映画を見ている間、わたしは一度も涙が出なかったんですよね。
隣では白髪のおばあさまがずっと嗚咽してました。
わたしがスクリーンの前でしみじみ思っていたのは、
「ああ、この映画は、日本の古い仕事観と男女のあり方をよく描いているなあ」
ってことでした。あと、これが宮崎監督の憧れ、理想、「美しい夢」なんだなあ……こういう映画を最後に作りたかったんだなあ……って。いや、最後とか言っちゃいけませんよねごめんなさい。
「才能を生かす」はわりと普遍的な命題だと思うんですが、
それを「会社で」というのは……明らかに普遍的じゃない。
いま、会社の寿命は30年とか、10年とか言われていますが、
スピード感ある時代の流れに、株式会社という仕組みが、いつまでも適合しますかね? 30年後は? 50年後、100年後は?
「風が立つ=時代の変わり目」という気もします。
宮崎監督自身も、「(二人には時間がない。切迫した時代に生きていた。)これからそういう時代がきます。だから、つくる意味があると思ってやりました」と言ってましたが。
内部に年輪みたいな……。
ひび割れ(?)が多くて、中身がよく見えない!
もどかしい水晶です。