2016年8月16日火曜日

シン・ゴジラ面白いよ。それだけ。2016年夏。

シン・ゴジラ面白いよー!
それだけ書いておきたかったので。以下ネタバレなし。感想(考察)ではないです。

いちおう私は、超映画批評で90点だった、という記事を読んで見に行こうと思いましたが、他にも熱量のある感想がそこかしこにあって、専門家の方も考察していたりして、誰もがいろんなことを言いたくなるのが、面白い映画の証拠。


右にも左にも偏らないようによく気を遣って作られていた、と思います。最終的にゴジラに対処するのは自衛隊ではないし、日の丸も出てこない、属国発言もある、でも、政治家や官僚の理想が描かれ(特に後半ですね)、日本人全体にエールが送られている率直な「明るさ」がありますよね、よく言われていることだけど。

「ただのオタク映画だから、深読みするのは間違っている」という主張もありますが、それはそれでその人の思想を表わしているなぁ、と思いました。人によっては見たくないもの、聞きたくないセリフがあるのかもしれませんね。

私は、これだけのヒット作になるには、深みのある同時代的な要素が必要だし、それは庵野監督も、意識的かどうかはともかく、しっかり入れていると感じました。
全体のストーリーがすかすかで意味のない怪獣・特撮オタク映画だったら、今までゴジラを見たことのない人たちまで「面白い」といい、何かしら書いたり、誰かに語りたくなったりすることはないと思うんです。
その「同時代性」が何かは、見た人がそれぞれ考えればいいことではないか、と。

もちろん、怪獣映画の部分だけ純粋に楽しむのもありです。その場合は、「もっとたくさんゴジラを見ていたかったー! 弊社も壊してほしかったー!」という感想になるのかもしれません。私もちょっとそう思ったわw




ちなみに、シン・ゴジラに向かない人はこういう人かと思います。

「主人公がたった一人で大災害に立ち向かう!」
「家族愛! 家族愛!」
みたいな、個人が主体の感動ストーリーが見たい人。

はーい、ハリウッド映画をどうぞー!!!


メンタルの弱い人

→これ、結構、真面目に言ってます。

「ゴジラが出てきて東京を壊す」ことを知らないで見に行く人はまさかいないと思いますが、その映像とストーリーは、人によっては予想以上の強度があるかもしれません。ゴジラが熱線で焼き払うのは日本の戦後そのものととらえれば、団塊世代は胸の痛みを感じるかもしれません。

人の死についても、それ自体は描かれないものの、非常にリアルな描写がされています。つまり、個人のストーリーなど関係なく、災害に巻き込まれた人はただ死んでいく、という意味で……。むしろ、死の瞬間を描かないことで、リアルな想像ができるようになっています。東日本大震災を経験した日本人の想像力を信頼している映画、と言えるかもしれません。
追記)もちろん、ただ人が死ぬだけではなく、生き残った人たちが何とかして生きていく、そうやって日本人は立ち直ってきたんだ、という描かれ方もしています。

というわけで、震災のニュースを見まくって少し鬱になっていたことのある母には、すすめませんでした。

とにかくこれは、もし見るつもりなら、2016年夏のうちに見ておく映画だと思いました。
それだけ言いたかったので。おしまい。


追記)というのは、これは近未来を描いた映画かもしれないからです。ゴジラは東京の一部しか壊さなかったけど、地震や噴火その他の自然災害、万が一財政的なイベントが起こればそうはいかないですから。

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